私は子供の頃からずっと元小学校の先生になりたいと思っており、
夢を叶えたものの、退職してフリーランスになる道を選びました。
子供は大好きで、今でも教え子たちは宝物ですが、辞めたことに悔いはありません。
詳しい経緯はこちらを見ていただけると嬉しいです♩
この記事では、そんな私の実体験をお話したいと思います。
教師を辞めたいと感じている方の参考になれば嬉しいです。
教師生活が辛い
教師から転職を考えている
教師の労働環境は普通ではない
最初にお伝えしたいのは
教師の労働環境は異常だということ。
この記事に辿り着いてくださった方は、毎日毎日当たり前のように長時間労働しているのではないでしょうか。
「子供のために」
この言葉でどんどん膨れ上がる膨大な仕事。
たった1人で40人近い子供の安全を見守りながら気を張って過ごし、子供同士のけんかやトラブルがあれば保護者に謝罪して周る日々。
また、形式上の昼休みはあっても、実際教師に休み時間なんて存在しませんよね。
給食の時間は食育指導。子供達と一緒に食べ、アレルギー対応や嘔吐対応もある。
食後は給食の片付け指導、そして外で安全を見守りながら一緒に遊ぶ。
この時間が教師の昼休みとして充てられているのだから驚きですよね。
放課後は保護者のクレーム対応や長時間の電話対応、当たり前のように勤務時間外に行われる会議や打ち合わせ。
運動会や陸上競技大会練習、球技大会練習の時期になれば当たり前のように朝6時半から校庭でグランドの準備。
当たり前のようにやっているかもしれませんが
これ、普通ではないんです。
今、教師が辛いと感じていたり、辞めたいと思っている人は、自分のことを責めないでください。
そう思って当然の労働環境だからです。
私が教師を辞めた理由
労働時間が長すぎる
関東の都市部で小学校の担任をしていた私は、4時半過ぎに家を出て始発で出勤、帰宅は22時を過ぎているのが当たり前でした。
どんなに遅くても5時半には家を出ている生活。
当時、平日家にいた記憶はありません。
1日のほとんどの時間を学校で過ごしていました。
夜遅くにヘトヘトの帰宅で、一度座ると確実に寝落ちるため、玄関からお風呂場へ直行する日々。
お風呂の後、洗濯が終わるのを待ちながら洗面所で寝落ちることもよくあり、今から寝ようとして眠るというより、毎日のように意識が飛んで気付けば朝を迎えているという状況でした。
労働時間が長すぎて、真剣にこのままでは命を削ってしまうと感じていました。
毎月報告する在校時間報告には、
医師との面談義務の生じる100時間を超えてつけないよう管理職から言われる始末。
99時間以内に収まるよう適当につけて提出していましたが、実際の時間外労働は150時間を超えていました。
よくニュースで見る教師の労働時間のアンケートは全く正しい数値ではないなと思いながら見ています。
残業代が出ない
教師はどんなに働いたとしても残業代(時間外勤務手当や休日勤務手当)が出ませんよね。
代わりに給与月額の4%が「教職調整額」として一律に支給されることになっていますが、これに納得できる教師はいないはずです。
当時勤務していた学校の定時は8時~16時30分。
実際の私の労働時間は5時30分~22時頃。
毎日8時間程の時間外勤務がありましたが、これは全てタダ働きなので、どれだけ頑張ろうがお給料には反映されません。
これだけの時間働いても給料に反映されず、時間もお金もないというのは悲しかったです。
休みが取れない
小学校で担任を持っていると、余程のことがない限り休むことはできません。
丸1日、自分のクラスを代わりに見てもらわなければいけなくなるからです。
そしてそんな人員の余裕はありません。
私が勤めていた学校では、どんなに体調が悪くても担任は出勤するのが当たり前という風潮でした。
そのため、クラスの子供達が下校するまではなんとかしのぎ、下校後にやっと時間休をもらって病院に行ける状態。
「体調が悪い=自己管理ができていない」
と厳しい目を向けられるため、体調が悪いことを隠しながら過ごすことも辛かったです。
大企業勤めの友達が、首を寝違えたという理由で時間給を取っているのを見た時の衝撃を今でも忘れられません(笑)
これだけ働き続けながらも、絶対に体調を崩さないようにしなければいけないというプレッシャーがしんどかったです。
無償の休日出勤が多い
平日の間では終わらない業務が多すぎたため、休日も出勤していることが多かったです。
そのため、プライベートの時間として使える休日が少なく、友達との予定をなかなか入れられませんでした。
また、土日両方を使った予定を入れることに恐怖心すらあり、遠方で行われる結婚式には参列できませんでした。
万一その週に業務が周っていなかった場合のことを考えると、どちらか一日は仕事に行けるようにしておかないと落ち着かなかったのです。
今振り返ると異常ですが、当時はこれが当たり前になっていました。
人間関係のストレス
小学校という閉ざされた環境での人間関係は、とてもストレスが大きかったです。
少しだけ中学校や高校で勤めた経験もありますが、小学校は一段と閉ざされた独特な世界だと感じます。
- お局の先生の機嫌をとる
- 教員同士のいじめ
- ベテランの先生同士の派閥に巻き込まれる
- 嫉妬による嫌がらせ
- パワハラやセクハラ
このようなことが普通にあった環境でした。
また、仲の悪い先生同士と私の3人で学年を組むこともありました。
2人は全く会話をしないので、伝言ゲームのように私が間に入って伝えることになったり、どちらか片方をのけ者にするための協力を求められたり、間でバランスを取ることに神経をすり減らして疲れ切っていました。
さらに、祖母が他界した際には、翌日から個人面談があるからという理由で、葬儀のために帰省することを許されなかったことも。
他界したことを伝えた時、管理職から出た一言目は
「あなた、まさか帰ろうと思っていないわよね?」
という言葉でした。
冷たく言い放たれた記憶が今も脳裏に焼き付いています。
結局祖母の葬儀には参列できず、親戚が集まる中、私だけは学校で仕事をしていました。
こんなひどい状況だったので
これから先この人間関係の中で生きていくと考えた時に、全くワクワクしませんでした。
教師を辞めてよかったこと
ストレスが激減する
私は教師をやめてストレスが激減しました。
- 長時間労働
- 頑張ってもお給料が上がらない状況
- プライベート時間の無さ
- 異常な人間関係の悩み
これらから解放されたことで、一気に人生が豊かになりました。
「先生」という立場から解放される
これは人によるかもしれませんが、どこにいても「先生」という目で見られなくなることも、私にとってメリットの一つでした。
「日曜日の〇〇で先生見たよ」と言われるのは割とプレッシャーで、休日であっても、いつ子供や保護者に見られてもいいようにしっかり先生でいなければいけないと思うのはしんどかったです。
「先生」から「1人の女性」になれた気がして、気持ちが楽になりました。
選択肢が広がる
これまでは副業もできず制限されていましたが、選択肢が広がったこともメリットだと感じています。
自分がやってみたいこと、興味のあること、これからどんなことに挑戦しようとワクワクしましたし、今も同じ気持ちです。
私はまず、退職した後に留学しました!
ずっとやりたかったのにできていなかったんですよね。
今までできなかったけど本当はやりたいことってありませんか?
「仕事があるからできない」というフィルターを一度取り除いてみるのも良いかもしれません。
教師を辞めて失ったもの
社会的な信頼
公立学校教員は公務員であるため、社会的な信用を得やすいです。
銀行でローンを組むときも審査に通りやすいのはメリットだと感じます。
教師時代はこれらの審査で通らなかったことがありません。
辞めた場合はこれまでとは違い、社会的な信頼はなくなってしまいます。
安定した収入
教師は頑張った分お給料が上がることはありませんが、下がることもありません。
毎月安定してお給料が入るし、毎年2回ボーナスも出ますが、辞めてしまえば当然それらの保証はなくなります。
福利厚生
教師は、福利厚生が手厚い方だと思います。
健康保険も充実しているため安心して利用できます。
また、各施設の割引や優待等も多数受けられ、特定の宿泊施設を格安で利用したり、飲食店を安く利用したりできます。
人間ドックも安く受けられるのはいいですよね。
辞めてしまうとこれらの福利厚生は受けられなくなります。
退職する時の流れ
今後、退職を考えている方の参考になればと思い、私が退職した時の流れをお話しますね。
退職の意向を伝える
年度末での退職を考える場合は、年明けに提出する教職員人事異動調書に退職と書いて提出するのが一番スムーズです。
私は一度口頭で校長に伝えた上で、提出しました。
クラスのことを考えると、年度末での退職を考える方が多いと思います。
教職員人事異動調書の締切は地域によって異なるかもしれませんが、冬休みまでに決断しておくとスムーズです。
退職届を書く
校長の指示通りに退職届を書いて提出しました。
自治体によって書式に違いがあるかもしれませんので、確認すると安心です。
校長面談
簡単な校長面談がありました。
表向きの退職理由は「地元に帰ることにしたため」だったので、深く聞かれることはありませんでした。
正直な理由を述べなくても良いと思います。
送別会でもその理由を貫いたため、私が退職した本当の理由を知る人はいません。
ちなみに1月末には退職が確定していましたが、3月にある校内での正式な人事異動の発表までは退職のことを誰にも言いませんでした。
(バリバリ働いていた私が辞めるとは誰も思っていなかったようで、かなり驚かれました。)
退職後の4つの選択
別の自治体で講師として働く
教師の労働環境に関しては地域差がかなり大きいため、他の自治体であれば働きやすいということはよくあります。
私自身、地元である田舎の小学校で講師として1年間勤めたことはありますが、そこはのんびり温かい職場でしたし、多忙感も少なく都市部との違いを痛感しました。
先生達の仲も良く、同種のお仕事とは思えないほど、楽しくお仕事ができました。
- 今の労働環境が嫌で変えたい
- でも転職には抵抗が強い
そんな場合は、別の自治体で教師をするという選択もあります。
私は退職してから、地元との労働環境の違いを知り、この先ここでで教師をする道を考えたこともあります。
教育関係の仕事に転職する
学習塾
予備校講師
家庭教師
スクール講師
人に教える経験を多く積んでいるため、そのスキルを活かして働くことができます。
異業種に転職する
自分の専門教科を活かせる分野で転職を考えることもできます。
英語の教師であれば、英語を活かした仕事を探すこともできますよね。
コミュニケーションスキルを活かして営業職への転職を考える方も多いようです。
フリーランスになる
フリーランスとして働くことも選択肢の一つです。
教師経験や専門知識を活かして、教育関連のビジネスを行うこともできます。
また、得意とすることや興味のあることについて、専門的な知識やスキルを身につけて、フリーランスとして活躍することも可能です。
ただし、起業やフリーランスとして働くためには、ビジネススキルやマーケティングの知識などが必要になるので、そこを学んだ上で始めましょう。
実際に私もオンラインスクール(リモラボ)に入会してスキルを身に付け、フリーランスになりました。
オンラインスクールといっても様々なので、必ずよく調べた上で、ご自身の納得できるスクールに入会してくださいね。
リモラボについては別記事でもまとめていますので、良かったら参考にしてください。
今はwebマーケティングについてさらに深く学び、活動の幅を広げていこうとしているところです。
1年後に在宅で月収30万円
2年後に在宅で月収50万円
頑張った分、成果の出る新たな働き方にワクワクしています。
おわりに
教師の労働環境はとても良いとは言えません。
教師を辞めたいと感じてもそれは自然なことです。
決して自分を責めないようにしてくださいね。
何か挑戦してみたいことがある方は、一度教師を辞めて挑戦してみるのもアリだと思います。
と言うのも、正直教員免許さえあれば、講師という働き方でができるので仕事に困ることがないからです。
今でも私の元に講師の依頼が来るほど、教育現場は人手が足りていません。
また、教師意外の仕事なんてできないと思っている人がとても多いですが、そんなことはありませんので大丈夫です。
教師として働く中で身に付けたたくさんのスキルがありますので、それを活かして他の道を選ぶことも検討してみてください。
このブログでは、元教師の私がフリーランスとして理想の収入を得られるまでの過程を公開していきますので、また見に来ていただけると嬉しいです。